【1年間振返り】5.公的機関のサービスを使ってみた

1年間の振り返りの連載の第5回として、公的機関のサービスの利用した結果を記載したいと思います。
公的機関のサービスはあまり認知がなかったり、敷居が高く感じて利用されていない方も多いかと思いますが、是非これから起業を検討されている方はご利用を前向きにご検討ください。
※独立する勇気がある方なら、公的機関にTEL1本するのは余裕だと思いますので是非一歩を踏み出してみてください。
基本的にめちゃくちゃ親切です!

TOKYO創業ステーション

第1回でもご紹介させていただきましたがTOKYO創業ステーションによる支援は「創業補助金」を受給するための要件の一つなので、速やかに利用する段取りをしましょう。
他の補助金にはない「賃借料」「器具備品」の購入も対象経費となることから創業補助金は独立する人にとってはとても助かる制度だと思います。
(弊社は残念ながら受給要件を満たすことが出来なかったのでしくじり先生的ですが・・・)
創業補助金は、端的に言うと450万円の対象となる経費を使った場合、2/3である300万円を助成してくれます。
15万円の家賃×12か月でも180万円、第4回で紹介した備品を3人分用意すれば60万円なのでアッという間に対象となる経費は増えていきます。

創業補助金の説明になってしまいましたが、起業時の相談窓口として「プランコンサルタント」と「コンシェルジュ」がいて時間枠さえ合えば無料で相談に乗ってくれます。
専門知識を持っている+自分で独立した経験があるという方と出会え、無料で約1時間の相談に乗ってくれるのは非常に有意義な時間です。
※利害関係のない方から、率直なアドバイスをもらえるのはとても有意義だと感じています。私は下記の3名に数回相談をさせていただきました。
プランコンサルタント 五十嵐 尚
コンシェルジュ 土倉 康平
コンシェルジュ 奥田 聡
上記の様な相談だけでなく、第1回で紹介した法人登記、税務手続き、社会保険の手続きなども相談に乗ってくれますし、日本政策金融公庫やきらぼし銀行の融資相談窓口もあります。

東京都中小企業振興公社 - 事業可能性評価事業 –

事業可能性評価事業は、正直なところのきっかけは「革新的サービスの事業化助成事業」の申請をしようと思い、チャレンジしました。
しかし、2020年9月末までで延長されず終了してしまったので、助成という観点では目的を達成出来ませんでしたが、そのプロセスは非常に有意義でした。
端的に言うと、無料でビジネスコンサルティングを受けることが出来る事業可能性があると判断された場合には「事業について事業可能性あり」のお墨付きがもらえるというものです。
2週間に一度くらいの頻度で、面談を行い事業の内容を練り上げていきながら、事業可能性のある事業としてコンサルタントがいけると判断いただいたら、公社のコンサルタントの前でプレゼンに臨み通過したら最終のビジネスプレゼンに臨みます。
最終のビジネスプレゼンの場は、約10名の専門家の前でプレゼンを行います。
(専門家には弁護士、会計士、社労士等の専門家や、IPOした会社の創業オーナー等もいて、歯に布着せぬ物言いで質問されました。汗)
まだアイディア段階の企業を目指すフェーズには、先に資金を投下する前に入念にビジネスの事業の可能性があるかについて支援いただけるのはとても有意義だと感じています。
(事業可能性評価事業 評価企業一覧はこちら

東京都中小企業振興公社 - 知的財産権支援センター –

特許権や商標権等の知的財産権について相談することができる支援です。
特に、会社名やサービス名は「商標権」を必ず取得するようにしましょう。
会社名の商標権を取得することが出来ず、IPO直前に社名変更した会社もあるくらいです。
社名を決める前には「J-platpat」の商標権検索で、一度は検索を行いましょう。
とは言え、知的財産権は複雑で良くわからない、という時に知的財産権支援センターに連絡してみましょう。

商標権を申請するまでの段取りは以下の通りでした。
TELする(口頭で申請したい「名称・サービス名」を伝える+事業内容を簡単に伝える)
② その場で訪問 or WEB-MTG の日程調整する
③ MTGの際に事業内容を説明する → 面談日に相談員がある程度見繕ってくれている → 申請書類の案を提示してくれる
④ 案を参考にWordで作成する → メールで送付してレビューしてもらう → 弁理士先生の無料相談日程を調整する
⑤ 弁理士先生に相談する
⑥ 訪問 or 郵送で「特許庁」に行って申請する。
(商標出願の詳細なスケジュールについてはこちら。またはCotoboxの説明ページをご参照ください)

トータルの工数としては延べ1日分くらいの時間で申請を完了することが出来ました。
これから長く付き合う社名・サービス名であれば、延べ1日分くらいは掛けても惜しくないのではないでしょうか。

以上が公的機関の支援を受けてみた、でした。
最後までご覧いただきありがとうございました!

コメントを残す